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新品 :11777970827
中古 :11777970827-1 |
メーカー | 4a7687d | 発売日 | 2025-05-08 06:03 | 定価 | 25000円 | ||
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カテゴリ |
不昧公の正室・方子と娘・玉映の落款
閉じる「上楼空望往来船」白氏文集の有名な漢詩
閉じる仙台藩医・木村寿禎の落款
閉じる玉鬘邸を訪れる薫の君(国宝・竹河Ⅰ)
閉じる碁を打つ2人の姫君(大君・中の君)拡大
閉じる桜を愛でる2人の姫君(大君・中の君)拡大
閉じる玉鬘家系図
自筆「源氏物語」の「竹河(たけかわ)」の巻は、禁裏(京都御所)において書かれたものです。
自筆「源氏物語」の筆者である「大炊御門宗氏(おおいのみかどむねうじ)」は、室町時代の第103代天皇である後土御門天皇(ごつちみかどてんのう)の曽祖父です。
したがって、出品した自筆「源氏物語」は、天皇の曽祖父の貴重な自筆です。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子(のぶこ)であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。現在の今上天皇と系譜がつながっている。
関白・近衛基熙(このえ もとひろ)は、後水尾院(第108代後水尾天皇)の皇女・常子内親王と結婚。二人の皇女・熙子(ひろこ)は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。綱豊は、のち第六代将軍・徳川家宣となり、熙子(ひろこ)は将軍家宣の正室となった。近衛基熙は、千利休の孫・千宗旦との茶会の交流(下記に掲示)で知られると同時に、第111代・後西院天皇や後水尾天皇を主賓に迎え茶会を開催。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。基熙は、他にも朝廷・幕府の間で茶会を何度も開催した記録が残っている。(資料の記録は下記に掲示)
出品した「源氏物語」は、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」の自筆です。
自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、少なくとも応永五年から8年間にわたり書かれていることがわかる。このため後醍醐天皇の宸翰(しんかん・天皇自筆)にかなり近い年代に書かれていることがわかる。また、各巻ごとの書かれた年については不明。従って、応永五年とは、書き始めの年である。また、落款から、後年、近衛基熙(1648~1722)の所蔵となり、時代が下って、松平不昧公の手にわたり、正室・方子の所蔵となったものである。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。
大炊御門家は、平安時代末期摂政関白藤原師実の子経実・治暦4年(1068)~天承元年(1131)を祖として創立された。大炊御門北に邸宅があったため「大炊御門(おおいみかど)」を称する。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。昭和11年初版。■校正痕。■造り函。また、二条天皇の外戚として勢威をふるい、左大臣に昇った。出品した「源氏物語」の筆者・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)は、大炊御門家13代の当主で南北朝時代から室町時代前期の公卿。応永5年(1398年)に従三位となり公卿に列する。備前権守、参議、権中納言、権大納言などを歴任し、応永27年(1420年)に内大臣に昇任した。
旧・所蔵者の近衛基煕は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』(いっきしょう)を著(あらわ)しております。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。近衛基熙が所蔵する自筆・「源氏物語」の中で、最も美しく繊細な筆致で記された平安時代の文字に最も近いとされております。数ある自筆「源氏物語」の中で、第一級品と称される貴重な自筆です。
出品した「源氏物語」は竹河(たけかわ)の内容の要旨
「竹河」(たけかわ)の巻は、『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。薫の君、14歳から23歳までの恋物語。薫の君15歳の正月下旬、髭黒大政大臣の正室であった玉鬘(たまかずら)の姫君の邸に薫の君や蔵人少将(夕霧の子息)が集い催馬楽の「竹河」を謡い興じていた。その席で玉鬘(たまかずら)の姫君は薫の君が弾く和琴の音色がなき弟の柏木の音色に似ていることに気づく。3月の桜の花盛りの夕暮れ時、玉鬘(たまかずら)の二人の姫君が御簾をあげ、桜の木を賭け碁を打っていた。斬人斬魔剣 (1961年) 光風社 陣出 達朗。●極上和本YM4952●江戸明治和本等>〈旧幕府御掟書〉海津往来 文化11年。岡田玉山『絵本不尽泉』(上下巻合本一冊)寛政九年版 江戸時代和本(明治刷)風俗絵本。大正4年 浅草区仲見世東24号大橋堂 写真画帳 12帳一括 浅草土産 四十七士忍術勇士彰義隊一心太助尼子十勇士白虎隊大久保彦左衛門。唐本 梅清画集 梅瞿山黄山勝蹟圖 文明書局玻璃版 中国書画 民国13年 【34】。黄帝内経古注選集 正続揃い 全12冊 小曽戸洋他解説。●極上和本YM4957●江戸明治和本等>めのとのさうし乳母草紙 じよくんせう女訓集(正保3年)稀書往来物。秘藏 戦国時期 『南華経』セット4冊 中国古書 古美味 骨董品 O-01。絶版雑誌★「少年」昭和24年9月號 小松崎茂 江戸川乱歩 山川惣治 野尻抱影 河合三郎 富田常雄 大佛次郎 光文社。叢書ヒストリー・オヴ・アイディアズ 全30冊。(古本)世界の歴史 全16冊組 貝塚茂樹ほか 中央公論社 HK0610 19741110発行。●極上和本YM4939●江戸明治和本等>古今銘物往来 鎌田善吾 有隣斎 享保 稀書往来物。送料無料 「改正官員録」 明治20・21・22年の甲乙揃 3組一括 武鑑。齋藤磯雄著作集 全4巻5冊 齋藤磯雄。【イタミ有り】上段霞切り―月影兵庫聞書抄 (1963年) 東京文芸社 古賀 英正。魯西亞舩渡来一件 ロシア渡来一見 漂流。京内まいり全。飯田蛇笏集成 全7冊 飯田龍太監修。●極上和本YM4953●江戸明治和本等>浪花名所并町尽 浪華名所町尽 稀書往来物。唐鑑真過海大師東征伝 水野清一編 高桐書院 昭和21年。●極上和本YM4938●江戸明治和本等>尾崎鎌倉往来 附筆塚之石文 尾崎敬孝 天明4年 稀書往来物。太政官牒東大寺紀長谷雄 昌泰二年・899年 最後の遣唐副使 太政官印平安初期古文書古記録古写 菅原道真 藤原時平 宇多上皇 醍醐天皇。西南記伝・6冊/黒龍会/明治41年/維新政府を二分する西南の役を起した征韓論とは何か/あらゆる史料で征韓派の思想と行動の全貌を伝える名著。Ba-409/北海道砂金掘り 昭和55年11月18日発行 著者:加藤公夫 発行所 北海道新聞社 砂金掘り四十年の流れ/L8/61226。●極上和本YM4943●江戸明治和本等>庄内松竹往来 寛文12年作 文政3年書 稀書往来物。●極上和本YM4946●江戸明治和本等>伊夜日子往来[弥彦往来]新出史料 稀書往来物。信州上田藩士分限帳 松平伊賀守家来者頭役矢嶋源左衛門編輯舊藏 明和寳暦~寛政頃か。松浦厚編『松浦法印征韓日記抄 全』明治27年 松浦家蔵版・吉川半七刊 文禄・慶長の役 松浦鎮信 明治時代和本(和装活字本)絵入本。葉若茂編『記事論説祝文作文五千題』(全三巻三冊揃)明治28年 葉若茂刊 明治時代和本 銅版画本。少年少女21世紀のSF5 ゼロの怪物ヌル 畑正憲 金の星社 昭和44年 外函付き。拓本保証 漢時代 画像磚 原拓片 検索:碑帖 法帖 書道 唐本 漢籍 善本 古墨拓 碑刻石 瓦当 金石 篆刻 柯羅版 支那 石鼓 経折本 王羲之 本拓。巻菱湖唐詩帖 菱湖先生 幕末の三筆 中国 唐本 和本 和書 漢籍 古書 古典籍 書画 書道 拓本 碑帖 ②E。・品名:発行者:史料集 義演推皇日記(第1~第3)・太田ぜん・印刷所:株平文社。女を生きる女たち―吉原幸子対談集 (1985年) (ラ・メールブックス〈1〉)※イタミ有り。●極上和本YM4937●江戸明治和本等>〈大橋〉きそのかけはし[木曽乃掛橋]大林堂重英 稀書往来物。大阪新町細見之図 澪標。欧州大戦史の研究・11冊/陸軍大将杉山元/昭和12年/石田保政が七年有余に至る陸軍大学校在職間心血を打込んで講義した欧州大戦史一部の収録。XX-217 ■送料込■ 法華随力抄 全3冊揃え 元袋付 文政7年 江戸時代 中山日耀上人著 日蓮宗 木版画 浮世絵 和書 古本 古書 古文書 /くJYら。●極上和本YM4947●江戸明治和本等>〈安政新撰〉三浦名物往来 新出史料 稀書往来物 他に所蔵無し。山形県名勝誌・山形県庁・田山宗堯・明治41年・御巡行紀要・村山最上地方・置賜地方・庄内地方/山形県金石文集・非売品・昭和12年/2冊。竹譜詳録 上下二冊。弘化5年 女大学寶箱 浪花書肆 益軒貝原 江戸時代 当時の女性が守るべきとされた規範や教え 多数絵入り 古書 和本 ②E。「農家備要前編」5冊揃 明治3年(1870)農業 北筑河野剛禎造 絵入 古書 木版摺り 備中倉敷 ②E。鳥羽繪筆拍子。曲亭馬琴作 勝川春亭画『常夏草紙 全』明治19年 栄文舎刊 明治時代和本(和装活字本)彩色木版画装 錦絵 浮世絵。為永春水著 歌川豊国・歌川国貞画『阿玉ヶ池櫛月形』(四冊)明治7年刊 明治時代和本 彩色木版画装 浮世絵 錦絵 絵草紙 草双紙。神通力入門 (1978年)※イタミ有。ダスキン“愛の店“流通システム―心で伸びる流通組織のすべて (1980年) (Kou business)※イタミ有。〇refle0【激レア】古書 式法秘書 1~5 明治34年 お料理本 生間正起 五車楼書店 当時の調理法が…。●極上和本YM4931●江戸明治和本等>花月堂文[〈御家支流〉花月堂文 筆道 原装・極美本 稀書往来物。古典文学 古文書 セット 韓非子 十八史略 近思 唐宋八大家讀本 和本 木版 江戸 古書 古美術 骨董。本草薬名備考和訓鈔 七巻 初版初刻本。歴世女装考 春夏秋冬四冊。・品名:本 寛永諸家系図博 ・発行者:太田善麿 ・印刷所:(株) 平文社。十返舎一九肉筆紙片 【吉原】。●極上和本YM4958●江戸明治和本等>曹大家女論語図会[女論語図会]稀書往来物。荘子絵抄 利 菊丘臥山人 、江戸後期頃下河辺拾水 天明4年 和本 古書 中国の「荘子」を絵入りで解説した書物 ②E。XX-219 ■送料込■ 一噌流笛指附集 昭和29年 一噌◯二 能楽 笛方 楽譜 わんや書店 本 古本 古書 レトロ /くJYら。●極上和本YM4930●江戸明治和本等>庭訓往来新絵鈔[庭訓往来新絵抄](江戸中期)稀書往来物。位牌 法名戒名大字典 釋慶嚴国書刊行会 昭和50年発行 定価28800円 ケース付。中国 傅統年画 楊柳青 蘇州桃花塢 木版画 門神画 套色水印画 検索⇒仕女図 藝姐 廣告牌 支那 茶館 戯院 酒楼 妓院妓女 当舗 銭荘 煙館 関羽。歌川国芳 風俗大雑書 安政2年 青雲堂英文蔵製 和本 古典籍。陣地戦の研究・2冊/陸軍大学校兵学教官・陸軍砲兵中佐・菰田康一講述/昭和4年/勉めて多くの戦例を引用し講受せしめたる応用戦術の筆記なり。写本 広瀬淡窓『析玄』天保一〇年序写 江戸時代和本 析玄三十則 漢学書 伊勢素封家駒田家/駒田義三郎旧蔵書。小売企業のファッション・マーチャンダイジング (1973年) ダイヤモンド・フリードマン社 菅原 正博※イタミ有。古い掛軸 書 河田小龍 (箱なし) 未解読 内容不明。兵法雄鑑抄 第一巻~第十二巻 北條氏長 寳暦頃寫。医部全書 全16冊 中文。Cb-346/古文書入門 発行者/河出孝雄 古文書への招待 古文書の読み方・考え方 株式会社河出書房新社 昭和37年再版発行/L4/70108。●極上和本YM4940●江戸明治和本等>〈堀氏流水軒〉泰平往来 堀流水軒 稀書往来物。N9718【アンティーク】明治時代の漢字辞書。●極上和本YM4961●江戸明治和本等>〈女訓必用〉女庭訓宝種 女筆 万治板後印(文化14年)。鵜飼静磨注 蒲生聚亭校『標註増補古文孝経 全』明治16年 金港堂蔵版 明治時代和本 唐本漢籍和刻本。中国古典籍《平定粤匪略》十八巻 附記四巻(清)杜文瀾 撰。『友善会々則』明治十五年序刊 明治初期の遠江・掛川の文化人交流組織 静岡県郷土史料 近現代史 波多野承五郎 山崎千三郎。●極上和本YM4954●江戸明治和本等>〈西与開板〉冨士野往来 富士野往来 天明板原装本 稀書往来物。●極上和本YM4945●江戸明治和本等>庄内往来(川井亦八13歳書) 稀書往来物。●極上和本YM4944●江戸明治和本等>〈本目氏〉摂河往来 元禄板 稀書往来物 本目某書。羅山全集 全4冊 京都史跡会編。和蘭語唐韻假字 オランダ語辞書。今日の話題・17冊/昭和20年/戦艦陸奥の爆沈/スラバヤ沖白昼戦/十八軍密林戦記/レイテ湾突入/水雷戦隊ソロモン決戦記/不沈空母大鳳謎の最期。●極上和本YM4955●江戸明治和本等>孝行文章 手習肝要記 書筆策励記 久留米板3本合本 稀書往来物。※カバー無し。この漢詩は「白楽天」に由来するものです。
源氏物語「竹河」原本に記されております。紫式部が「竹河」を書くに際し、「白氏文集」の漢詩を熟読したうえで「源氏物語」の「竹河の巻」を書いていることがわかります。この原詩の言葉の引用は、「竹河の巻」に用いられていることで広く知られている。紫式部がこの原詩に親しんでいたと推定されている。
原本自筆上部に「上楼空望往来船」(楼に上りて空しく望む、往来の船)玉鬘には美しい二人の姫君(大君・中の君)がいる。(八の宮の姫君とは別)二人の姫君には冷泉院(前冷泉天皇)、今上天皇、そして蔵人少将(夕霧の子息)というきらびやかな求婚者がいる。しかし、髭黒大政大臣という夫のなきあと、玉鬘は朱雀天皇の皇后で明石中宮の権力に圧倒されていた。明石中宮という圧倒的な権力者の前に自分の立場が風前の灯であることを悟る。紫式部が「竹河」を書くに際し、「白楽天」の漢詩を読み理解し共鳴していることがよくわかる。詳細な理由は下記説明欄に記載
(自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。)
大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧蔵の来歴については下記「説明欄」に記載
《「源氏物語」竹河(たけかわ)の巻》
「竹河」の巻は英文で「The Eastern Cottage」と表記されます。
《自筆上部の原本自筆上部に「上楼空望往来船」(楼に上りて空しく望む、往来の船)漢詩文の落款が押捺されている。この漢詩は「白楽天」中の有名な一節です。》
(自筆表面の凹凸はストロボの反射によるものです。)
「自筆原本」
自筆右下の上の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室・方子と娘・幾千姫(玉映)の落款。
自筆右下の下の印は、仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室・伊達貞子の押印《自筆上部の原本自筆上部に「上楼空望往来船」(楼に上りて空しく望む、往来の船)という漢詩文の
落款が押捺されている。漢詩文の落款が押捺されている。この漢詩は「白楽天」中の有名な一節です。》
《原本中の凹凸はストロボの影響によるものです。》
自筆下部の印は出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)の落款(印譜)
自筆が「古切」とされたのは江戸時代。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載
(1)・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。
《「源氏物語」竹河(たけかわ)の巻》
つまをと(音)よくて、歌、こく(曲)のもの(物)なと上手に、
いとよくひき給ふ。「なにこと(何事)も、心もとなくをくれたる
こと(事)は物し給はぬ人なめり。かたちはたいとおかしかへし」
と、猶こゝろ(心)とまる。かやうなるおり(折)おほ(多)かれと、
をのつからけとを(遠)からす、みた(乱)れ給ふかたなく、
なれなれしうなとはうらみかけねと、おりおりにつけて、
思ふ心のたかへるなけかしさをかすむるも、いかゝおほ(思)しけむ、
し(知)らすかし。う(四)月に女宮生れ給ひぬ。ことにけさやかなる
物のはえもなきやうなれと、院の御けしきにしたか(従)ひて、
右の大殿よりはし(始)めて、御うふやしなひ(産養)し
給ふ所々おほ(多)かり。
かんの君、つといた・・・《きも(持)ちて》
(文責・出品者)
「原文の読み下し文」は、読みやすいように「通行訳」としております。
《「源氏物語」竹河(たけかわ)の巻》
《太政大臣の正室・玉鬘の姫君(大君・中の君)への冷泉院(前冷泉天皇)と今上天皇の求愛物語・自筆「源氏物語」「竹河」の原文》
《大君・冷泉院(前冷泉天皇)の許に輿入れ》
《冷泉院(前冷泉天皇)と今上天皇主催の管弦の宴》
《箏の琴は御息所(玉鬘の姫君・大君・今上天皇の妻)に、
琵琶は源侍従(薫の君)におあてになる。
ご自身は和琴をお弾きになって、「この殿」などをお遊びになる。
(薫の君)「御息所(玉鬘の姫君・大君・今上天皇の妻)の箏のお琴の音は、
まだ不十分なところもあったのを、まったく上手にお仕込み申しあげあそばしたものだ。
当世風に爪音美しく、》・・・・歌や曲の物などを、上手にほんとに巧みにお弾きになる。
御息所(玉鬘の姫君・大君・今上天皇の妻)は何事によらず不安げなところとか、
人に劣ったところとかがおありにならないお方のようである。
ご器量もまた、じっさいお美しくいらっしゃるのであろう」
と今となっても源侍従(薫の君)はやはり心ひかれる。
このような機会がたびたびであるけれど、しぜんお近しくすることになって
我を忘れるといったこともなく、またなれなれしくしたりしてうらみ言を
言いかけるということはない。
けれども、なんぞの折々にかなえられなかった嘆きをそれとなく訴えてみるにつけ、
それを御息所(玉鬘の姫君・大君・今上天皇の妻)がどのように
おとりになったであろうかは知る由もないことである。
《十七・冷泉院(前冷泉天皇)と大君の間に女宮が誕生、中の君尚侍となる》
四月に女宮がお生れになった。
特に際立つ晴れがましさもないようなものであるけれど、院(冷泉院・前冷泉天皇)の
ご意向に従って、右大臣をはじめとして、御産養をなさる方々が多い。
尚侍の君(玉鬘)がずっと・・・・《抱きかかえてかわいがっていらっしゃったが、
院(冷泉院・前冷泉天皇)から早く帰参なさるようにとの仰せがしきりにあるので、
五十日のお祝いのころにお上がりになった。
院(冷泉院・前冷泉天皇)には女一の宮がお一方いらっしゃったのだが、
まことに久しぶりのことであり、またおかわいくいらっしゃるので、
院(冷泉院・前冷泉天皇)は、たいそうご寵愛あそばす。
これまでにもまして、ただこちらに入りびたってばかりおいでになる。》
追記・玉鬘の姫君(大君)に対し、冷泉院(前冷泉天皇)と今上天皇の二人から、入内の要請が来ており、玉鬘の姫君が迷っている場面を記しております。
備考・玉鬘の二人の姫君のうち大君(姉君)は冷泉院(前冷泉天皇)の妻となり、中の君(妹君)は今上天皇の妻となる。今上天皇の正室(皇后)は明石中宮で匂宮の母君。桐壺天皇の皇子で朱雀天皇の皇太子・八の宮の姫君(大君・中の君)とは別人。八の宮の姫君・中の君はのちに、今上天皇の皇子・匂宮の妻となる。
現代語訳の出典・「源氏物語」小学館刊・阿部秋生・東大名誉教授(1999年没)
備考・出品した自筆は、大炊御門宗氏・自筆で近衛基熙の旧・所蔵になるものです。
《Bamboo River (竹河)》
She had a good touch both as soloist and as accompanist,
and indeed Kaoru thought her a lady with whom
it would be difficult to find fault.
He knew of course that she was very beautiful.
There were other such occasions.
He managed without seeming querulous or familiar to
let her know how she had disappointed him.
I have not heard how she replied.
In the Fourth Month she bore a princess.
It was not as happy an event as it would have been
had the Reizei emperor still been on the throne,
but the gifts from Yugiri and others were lavish.
英語訳文(英文)の出典:『The Tale of Genji』
Edward George Seidensticker(エドワード・ジョージ・サイデンステッカー)コロンビア大学教授(2007年没)
《柯根(竹河)》
可知容一定也很美。”他是恋恋不舍。
此机会既多,自然日接近,互相了。
他然没有引人怨恨的越礼行,但逢机会,
亦常事与愿之苦。
新皇妃他作何感想,不得而知了。
到了四月里,新皇妃分娩,生下一位皇女。
冷泉院并不准盛大祝。
但群臣察知冷泉院心中,都来道喜。
自夕霧右大臣始,致送礼者甚多。
中国訳文の出典:『源氏物語(Yunsh wy)』
豊子愷(ほうしがい)中国最初の「源氏物語」翻訳者(文化大革命で没)
注記・中国語の文字の一部がシステムの関係で反映されない場合があります。この場合、落札後に正確な中国語の文字を記載した中国語訳文を交付いたします。
左の写真が「源氏物語」竹河の巻の末尾(原本番号41-B)の押印。
写真一番左下の角印が仙台藩の家紋印(竹に雀)
家紋印の上の2つの印は仙台藩第五代藩主・伊達吉村の正室(冬姫)。冬姫は内大臣・通誠の養女。
冬姫は通称。正式な名は伊達貞子。左端の写真は「竹河の巻」末尾の拡大写真。
上の篆書体は、「上楼空望往来船」(楼に上りて空しく望む、往来の船)の押印。
篆書体の左の二つの印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)と娘・玉映の落款
写真右上の2つの印は仙台藩医・木村寿禎の落款
右端の写真上は仙台藩主(伊達家)正室一覧表の表紙。表紙の下は一覧の拡大写真(仙台市立博物館・刊行)
(奥書は、令和2年11月29日に蔵の中の桐箱から発見されたものです。)
(出品した自筆の「断層画像写真」(竹河の巻)MRI 44―31B
自筆二つの印のうち上は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)」、上は娘の幾千姫(玉映)の落款。
「源氏物語・国宝」「竹河の巻」主人公の資料
下記写真は、「国宝・竹河・源氏物語絵巻」の中に描かれる玉鬘の姫君(大君・中の君)
「源氏物語絵巻 」竹河(国宝)玉鬘の姫君(大君・中の君)の侍女
右下は、玉鬘の姫君(大君・中の君)と御簾の外からかいま見る夕霧の子息・蔵人少将。
「近衛基熙の肖像」「後西院天皇主賓の茶会の記録」
1番上の写真は、第103代後土御門天皇と曽祖父・大炊御門宗氏の系図(公家事典303頁)
2番目の写真は「額縁裏面」に表記されるラベル。2番目の写真は近衛基熙の肖像(陽明文庫・所蔵)
3番目の写真は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の天皇家・近衛家略系図
4番目の写真は、天皇家・近衛家略系図の出典(淡交テキスト「茶会記」に親しむ・7)平成29年7月淡交社・刊行
「上楼空望往来船」(楼に上りて空しく望む、往来の船)という漢詩文の落款が押捺されている。この漢詩は「白氏文集」に由来するものです。
つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」(かけじく)を拝見(はいけん)の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。
出品している書の「断層(MRI)写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層(MRI)写真」です。
古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層(MRI)写真撮影」をしております。撮影後、展示のために再表装をしております。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste(再剥離用糊)」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。
国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。
一方、欧米では一般的には、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。
2・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)の自筆の特定について
自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。その後、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」であることが判明した。
「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が23歳から31歳までの間に書かれたものと推定されている。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年(1421)47歳で没している。
3・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について
近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。
4・近衛基熙(このえもとひろ)について
近衛基熙は、慶安元年(1648年)3月6日、近衛尚嗣(関白・左大臣)の長男として誕生。母は後水尾天皇皇女女二宮。実母は近衛家女房(瑤林院)。幼名は多治丸。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。承応3年(1654年)12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年(1655年)従三位に上り公卿に列せられる。明暦2年(1656年)に権中納言、万治元年(1658年)に権大納言となり、寛文4年(1664年)11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。寛文5年(1665年)6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年(1671年)には右大臣、さらに延宝5年(1677年)に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年(1690年)1月に関白に昇進した。近衛基熙は、寛文5年(1665年)から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている
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